前回、以下の記事を読んでコミュニケーション指南は役に立つかを書いた。
実際にやってみた結果役に立つと感じたので、モテ指南のほうも実践した。
こちらが前回の記事。この記事とは対のような形になる。
前回はコミュニケーション指南を実践した感想を書いたが、今度はモテ指南を実践したときのことを書こうと思う。コミュニケーション指南の本に従いつつ、モテ指南の"相手をほめること"、"否定しないこと"を取り入れた
*1
複数人に試した結果は、いいことと悪いことと両方がある。
いいところそのいち
確かにもてる。人とも仲良くなれる。ある意味で誰でも効果があるので、普段だと仲良くはならないような人でも、ある程度仲良くなる。
いいところそのに
さらに、ある程度の時間をすごすことで、相手のいいところやこれまでになかった面を見ることもある。
悪いことそのいち
つかれる。つまらなさそうな人が本当につまらないこともあるし、普通だと思ってた人の下種な部分を見ることもある。
相手がこちらに良いところを見せようとして、馬鹿みたいな自慢を聞かされることもある。
悪いことそのに
モテ指南はとにかくなんでもいいからほめろ!相手の事を聞け!なので、AがだめならB、BがだめならCとなり、コミュニケーションがある種の作業ゲーになる。
コミュニケーション指南でも、相手が話しやすいテーマを探すことは一種のゲームのような感覚だが、作業ゲーのようなむなしさはない。
恋愛工学の○○フェーズ、などはおそらくこのような気分なのだろう。
その他
うわべだけの付き合いになるという指摘も存在するが、そこはどの程度テクニックを露骨に使うか、と、相手に左右されると思った*2
上辺だけでない付き合いになるかどうかは、相手がアクションを起こすかどうかだった。
基本的に、コミュニケーションの本でもモテ指南でも、聴き上手になることを推奨している。
「われわれは芸人のように面白い話をするのは難しいので、相手に話させましょう」が合言葉だ。これに従って相手に関する質問をしていき、相手に話してもらうことを続けると、そのうち相手からも質問が出てくることがある。
質問など何らかのアクションをして来る人には私も自分の考えを言わなければならないので、そこで私の考え方や意見、好みなどが浮かび上がってくる
*3
そこで、合うか合わないかがある程度お互いにわかってくる。合うと思えばそのまま仲良くし、合わなければそれきりだ。
相手からのアクションがないケースはいくつかあるが、受身な人が目立った。
まず、「あなたは?」という質問すらろくにしてこない人がいるということを発見した。会話だけでなく、ほかの行動に関しても受身な傾向がある。
誘えば来るけど、相手からは誘ってこない。私にあまり興味がないんだな、と最初は判断していたが、この手の人ほど後から告白してきたり異性として好かれていたことが発覚した。
なぜこんなことが起こったかというと、こちらがコントロールしている会話の流れに乗り続けているだけの状態でも、会話がうまくいっている、とこういう人たちは感じてしまうらしい
*4。
受身ゆえにこちらにあまり質問などアクションをとってこないので、私がマニュアルどおりの行動をしていることに気がつかないのである。なんというか、相手からの質問などがイレギュラーの働きをするため、それに対応するときに私という人間が垣間見えるのだが、アクションがないので見せかけと実体との差が出にくいのだ。
さらに受身な人たちは聞かれたことに答えているだけで、下手すると9割近くを自分が話しているのだが、それに気がついていない。そういう人たちはお互いの距離は縮まっていると思い込むが、私にとっては遠いままであるというギャップが生まれる。
テクニックというかマニュアルだけで上っ面しか見てないよな、としか思えないので、あまり大事に思えない関係になった。
そういう人たちは、"どうでもいいカテゴリ"にほぼはいってしまった
*5。
結論:モテ指南は確かに有効。
たぶん、モテ指南によりコミットしていれば、更なるモテも得られると思う。ただストレスがたくさんたまる。
会う人会う人にこれをやると、私はストレスで死ぬ。むいていない。
コミュニケーション指南のレベルだと、相手に気は使っているのでなれるまではちょっと大変。なれると大して大変ではない。むしろ相手がニコニコしてくれてうれしいので、トントンかプラスの気持ちになれる。
モテ指南は、どこまでやるかにもよるが、私には厳しかった。
好きになった相手ならできそうだが、全方位にはとてもじゃないができない。面倒くさい。
相手の受身がきわまるとこんな感じだと思う。
ただ、この人は他人からの告白で承認欲求を満たしているのでがんばれているが、普通の人はこのレベルの努力は無理だろう。ストレスがたまるし、ストーカータイプを引っ掛けてしまったときの精神的ダメージが大きい。