子供のものを捨てるより、ご褒美にしたほうが楽
物と心のスイッチの話。
- 過度の制限は大人になったときのぶり返しを生むかもしれない
- 制限するよりご褒美にしてみては?
子供の頃の経験が大人になったときの行動に影響することはよくある。
たとえば、小さい頃近所の飼い犬が怖くて大人になった今も小さい犬でも怖いとか、子供の頃禁止されていたファストフードを大人になって体に悪いと理解しつつ食べたり、昔BL好きの同級生の発言からBLに罪はないのにBLを苦手になったりすることがある)。BLについては昔ここで書いた。
こちらのtogetterは、親に何かを抑圧された結果、大人になってぶり返すというパターンを集めている*1。
子供は大人のような長期的視野がまだ育っていないところがあるの、放置しておくとずーっとやりかねない。そのため、親は子供が夜更かししてゲームをやったり、好き勝手するようならとめなければならないと考え、多くの親はゲームは一日一時間など制限をかけている。一部の親はゲーム一切禁止など極端な制限を課していることもある。
親が子供のすることを過度に規制するとどうなるか、たとえば子供にゲームを一切禁止することで子供に何が起こるか考えてみる。まず禁止されることでゲームが貴重なものとして子供にインプットされ非常に価値の高いものになる。だから子供はゲームをやりたいという強い欲求をもつようになるが、制限が厳しいとその欲求が満たされない。なかには大人になったときにその欲求が押さえつけられた年月の分大きくなって現れ、しかも予算の制約がないので買い放題になりtogetterでまとめられている人々のようになるのである。個人的には大人になって趣味に没頭する彼(女)らは幸せそうだけど、度を越えると親としては心配ではあるだろう。
たぶん一番良いのは、ゲームなり漫画なりコントロールしたいものを、何かのご褒美にしてしまうことだろう。完全にやめさせるでもなく、頭ごなしにしかるでもない。子供はそれがやりたければ必死に勉強などをする。うまくできなければ本人の責任なので、子供が遊べないだけだ。
塾で働いていたころは、「これができたらちょっと早く帰っていいよ」といってプリントを渡していた。時間内にできなければ子供はいつもの時間に帰ることになるが、集中して早く解ければ早く帰れる。私も子供もみんな幸せだった。
ところで、私が子供の頃禁止されたのはナニワ金融道。親は子供に読ませるにはまだ早いと思ったらしい。この手の"この年齢にはちょっと早い"という内容なら子供禁止でもいいと思うけど、なんでもかんでも無理にやめさせると後で反動があるかもしれない。ところでこれは大人になって漫画喫茶で見つけて全巻読んだ。子供の頃一時期読むだけだったら大人になって読む気にはならなかっただろうから、やっぱり子供のころのことはそれなりに影響があるのだろうと思う。
ナニワ金融道 文庫 全10巻 完結セット (講談社漫画文庫)
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*1:もちろん大人になってもぶり返さずそのままになる人もいるのだろう