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報道におけるLINE流出について思ったこと

某不倫の件でLINEのスクリーンショットが出回り、その内容もさることながら流出元・流出の経緯が問題になっている。

linecorp.com

第三者によるLINEアカウントへのアクセス可能性に関する当社の見解について』

この見解は、IDやパスワード、昔使っていたスマートフォンなどの管理はしっかりしなければ流出するかもしませんよ、ということに過ぎない。流出は何か技術的な問題でおきたのではなく、人為的な災害だった。

 

もともとが芸能人のスキャンダルであり内容も衝撃的で、その上1週間ごとに燃料が投下されるため格好のネタとなった。ファンでも友達でもなんでもない他人の不幸話が面白いのはわかるが、流出経路に関して危機感を持っている人は当初少なかったように感じる。このニュースの最も怖いところは流出したという事実と流出経路だと思う。

 

ニュースでは芸能人ゆえに大きく取り上げられており、芸能人でもない自分には関係ないと思っているかもしれない。でも実は関係ないこともない。おそらく多くの人は、SNSやメールでの個人的なやり取りがばら撒かれたらそれなりに嫌な気持ちになる。別に不倫や犯罪・不正をしていなくても、誰にでも人に見られないものの一つや二つはあるだろう。なかったとしても、不快な気持ちは生まれるのではないだろうか。仲間内だけで通じる冗談、恋人とのやり取り、友人に送った写真など、自分と仲が良い人だからするやり取りのすべてを、知らない人にも見せることができるだろうか。私は無理だなと思う。別に犯罪も不正も不倫も浮気もしていないが、人に見られるのはいやだ。

 

某氏の騒動に対する反応は芸能人に限ったことではないと思う。何かが流出しても、内容ばかりが注目され、故意にばら撒いた人間の悪意については取りざたされない。そして自分がいくらしっかりしていても、相手にITリテラシーがなければどうしようもない。携帯電話やアプリにパスをかけない人はざらにおり、下手をすると駄々もれである。 

すると、自衛のために普段から気をつけろ、ということになるけれど、それって難しいのではないかと思う。恋人同士のやり取りなんて自重は難しい。出来なくはないけれど、毎日常にそれを考えてすごすのはとても大変なことだ。

 

多くの人は自分は大丈夫だと思っていると思う。twitterで炎上した連中のように、めちゃくちゃなことをしているわけではないから、と。でも現実にはそんなことはなくて、悪いことをしても発覚しないこともあれば、本人が悪いことをしてなくても他人の騒動に巻き込まれることもある。わかりやすい因果応報などはない。

さらに、SNSでも何でもそうだけど、その気になれば偽装も可能だ。本人には偽装だとすぐにわかっても、他人に証明するのは一苦労ということもざらにある。特に他人にとっては本物かどうかはどうでもいいことも多いので、真偽問わず内容のほうが取りざたされる。

 

そんなわけで、SNSの流出騒動はあまり騒がないほうが良いんじゃないかと思っている。もちろん他人が過去に起こした問題・ミスを見て、この人とは友達や恋人になれないと思って離れるのは自由だと思うけど、関係ない人に対して広めたりすることやそれを漏らした人を応援するようなことはしないほうが良いんじゃないかと思うのだ。

自分にそれが向かってきたときの攻撃力は半端ではない。自分の過去のミスとデマが言いふらされ、ネットにも残るというのは結構なことだと思う。気になる気持ちは私の中にもあるけれど、超えないほうがいい線というのはあると思う。