女性が仕事のできるかっこいい人と結婚したいときに考えるべきことについて

結論としては、結婚はゴールじゃなくてスタートなので、スタートして即破綻しない程度の将来は考えておいたほうが良いよねという話です。

 

ときどき、結婚相手に対する条件として、"かっこいい人"をあげる女性がいる。女性が男性に対して"かっこいい"を求める場合、達成できるかっこいいは3つあって、顔、仕事、趣味になる。

仕事のできるかっこいい人と結婚するとどうなるか、考えてみたことはあるだろうか。若い男性で仕事をバリバリやっている人というのは、基本的に仕事に全力投球している。もちろん人によっては趣味の何かをしていることもあるけれど、一生懸命働く人は長時間働いていることがとにかく多い。

そういう人と結婚するとどうなるだろうか。あなた(ここからは女性じゃなくてあなたと書いてしまうことにする)がパート主婦や専業主婦の場合、彼は結婚前と同様に長時間働き続ける。あなたは仕事バリバリやるかっこいい男性に惹かれたのだから、結婚後もバリバリ仕事をしている彼のことは好ましいとするだろう。彼は仕事が好きなので、家のことをやってくれるあなたのことを好ましく考え、家庭はうまくまわって行く*1。彼はそこそこ稼ぐので、あなたが専業主婦や兼業主婦の場合、あなたが仕事量を調節して彼をサポートすることでお互いに満足行く結果が得られる。

 

一方で、あなたが結婚後も変わらずしっかり働きたいと思っている場合はどうだろうか。彼は結婚前と同様に長時間働き続ける。あなたは家事を分担したいと思うかもしれないが、多くの場合、彼は結婚後も働き方は変えない。職場でも義理の両親も友人も周囲は皆、結婚して落ち着いたのだから今度は家族のために働きなさい、と彼の仕事に対する熱心さをプラスに評価することもあるからだ。結婚前に仕事をバリバリやるかっこいい男性に惹かれたあなたは、結婚後もバリバリ仕事をしている彼のことは好ましいと感じる一方、家事と仕事の両立に負担を感じつつとりあえず目の前の家事を片付ける。夫に家事をしてもらいたいと主張しても、夫は女性が家事をするのが当たり前と考えたり、夫自身の給与のほうが高いからやりたくないといったり、忙しくてその時間がないかもしれない。何より仕事をしている夫をかっこいいといったのはあなたでもある。あなた自身が家事をする以外の解決策を見出せないまま時は過ぎ、あなたはどこかで妥協することになる。あなたのキャリアを捨てるか、離婚するか、外注するか、である。

 

バリキャリのほうはあんまり幸せな妄想ができなかったが、これは私の見た中で多かったあるひとつのパターンで、ひとつの現実ではあると思う。もちろん相手によってはこんなことにはならない。相手に共働きを望み協力的な男性や、家事の負担を公平になるよう配慮する男性や、家事が好きな男性は、いることはいる。

 

ここまで書いて以前こんな記事を書いた気がしたので過去の記事を見直したところ、以下の記事を書いていた。ある男性が傍から見ると難しい条件を課しているが彼らはそれが簡単に実現できると考えている、しかし絶対に結婚したいのであればその認識は変えたほうが幸せになれるじゃないか、という内容だ。

stylo.hatenablog.com

 

 

私がこの二つの記事で言いたいことは、簡単に言ってしまえば、自分の好きな条件を上げるのは自由だけど、目標達成後にその条件がどう帰結するか考えたほうが良いと言うことだ。今回の記事は"、結婚をゴールと考えて目標を定めている人が陥るかもしれない問題について書いている。結婚すると幸せというイメージが社会にはある。

ところが男女とも結婚したら常に幸せということはなく(3割が離婚)、結婚というのはゴールではなくてスタートでしかない。だから、本来であればこれからいいスタートを切って幸せになれるように先のことを考えて条件をつけるべきではないだろうか。これは特に女性に顕著だと思うが、結婚後も仕事をするのか、どの程度仕事をするのか、子供を持つかどうかで、生活が大きく変わってしまう*2。仕事に関しては相手に合わせるのであれば、状況に応じて臨機応変に対応することも可能なので問題はないが、もしこだわりがあるのであれば、結婚開始時点ではそのビジョンのすりあわせができる相手でないといつか破綻する。

これから共同生活をしたり子供を育てたりする上で財産や生活保障など効率的にすますために、法的契約をむすびこれから何十年か一緒にすごしましょう、それが結婚だ。結婚したら幸せになるのではなくて、幸せを目指して結婚し、努力して幸せになるのだ。

そんなわけで、仕事をバリバリやりたい人で仕事のできる男性と結婚したい人は特に*3、相手が女性に求めている働き方も確認したほうがいい。一致していない場合、相手に足を引っ張られるケースがあるからだ。ひどい場合だと、後出しじゃんけんのように結婚後にいろいろ言われることもある。

*1:彼が失業したらどうなるかはとりあえずおいておきます

*2:本当は女性にこれらの問題が押し付けられているような現状もよろしくないとは思うが

*3:ふたりで食べていけるほどお金を稼いでいるわけではない人は、すんなり共働きに賛成するので。一人でふたり分稼いででいる人だと、サポートしてくれるタイプをほしがることがおおい