読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

私の知っている"いい子"と都合のいい子

最近、"いい子"が不倫するという記事を立て続けに読みまして、なんとなく、「彼はいい人だけどちょっと物足りない」という言葉を思い出した。不倫した時点で"いい人"ではないと言う意見はおいといて、最近はいい子がゲシュタルト崩壊しているので、"いい子"について書く。

結論だけ書くと、いい子ってただの都合のいい子になってることが多い。

 

 

そもそも"いい子"、"いい人"、ってなんなのか。アドレス帳やfacebookを開いて友達を見ると、たぶん"いい子"・"いい人"がたくさんいると思う。

私が誰かをそう表現するときは3パターンある。(1)彼ら・彼女らに好感を持っているが付き合いが浅くてその人たちのことがまだ良くわかっていない、(2)何かちょっとした欠点があるが付き合う上では問題ない*1、(3)他に言いようがない、この三つ。

 

(1)は付き合いがまだ浅いだけ

その人のことが良くわかっていないだけで、そのうちその好感の理由を明確に表現できるようになる。たとえば、しっかりもの、賢い、気が利く、思いやりがある・・・、とより具体的に。こういう人たちはただ接した時間が足りなかっただけで、そのうち人となりがわかってくる。つまり、よくわからないので(一時的に)いい人カテゴリとしている人たちになる。

(2)は、"自分が"友達関係を持つだけなら問題のない人たち。誰でもいいところ悪いところがあると言える程度の、ちょっとくせのあるけどそれほど大きな問題のないの人たちだ。(愚痴が多いけど面倒見が)いい人、(遅刻癖があるけど気がきく)いい子、などなど。付き合いたくないほど悪い人たちではないので、酒癖が悪い人であれば一緒にお酒を飲まない、時間にルーズな人なら多少遅れても大丈夫な予定に誘うなどなど、遊ぶ分にはどうにでもなる。物理的距離が離れたり立場が変わると友達づきあいを続けにくくて、一生の友達にはなりにくいが、そういう友達もある程度はいる。

 

問題は(3)。友達について表現するとき、やさしいいい子とか、気がきくいい子のような表現でなく、"いい子"としか言いようがない人もいる。じゃ、なんで"いい子”は、優しい、気がきく、しっかりもの、と言った言葉(と一緒)ではなく、”いい子”なんでしょうかってのが問題になる。

たいてい人にはいいところ悪いところ、特徴的なところがある。あなたが友人について教えてと言われたらいろいろな言葉が出てくると思う。たとえば容姿だったらかわいい、きれい、かっこいい、地味、おしゃれ。能力なら、てきぱきしている、しっかりもの、賢い、スポーツが得意。あるいは、うっかりもの、おっちょこちょい、のんびりしている、マイペースといった、褒めていないような評価でも良い。いろいろな表現があるけれど、大体の人には何かの表現が使える。

 

(1)は接した時間が短いためにはっきりとここが良いといえなかったりするが、問題としている(3)のいい子の人たちは特徴がない、あるいは薄い。なぜかというと、自己主張のようなものがあまりないからだ。とはいえ常識はあってまともで、人に迷惑はかけない。他人の被害者になることはあっても加害者にならない人ともいえる

そういう人たちは、やさしいとか、気立てが良いとか、そういう言葉じゃなくて、ただただいい人としかいえない。なんで"いい子"としかいえないかというと、そういういい子は、優しい性格だから優しくするとかじゃなくて、他に何かある人だから。たとえば、私が知っている家庭環境などに問題があった人たちは、非常に個性的か”いい子”がおおい。

どちらもおそらく生きるためにそういう戦略をとっているんだけど、”いい子”のほうのひとたちは、自分が我慢することで問題を解決する傾向がある。いくつか選択肢があって長い目で見て得だから能動的に我慢すると言うより、とりあえず自分が我慢すれば収まるから我慢すると言うはたからみていてなんともいえない行動をとる。それは確かに立派だけど、理不尽なときや反論しても問題ないときでも我慢するので、やさしさとかそういうものから出てるわけじゃないのはなんとなくわかってしまう。それなりに深入りするか本人がべらべらそういうことを話さない限りはっきり何が原因かは周りから見えず、表現としてはいい子のようなぼんやりしたものにならざるを得ない。

確かに誰かが我慢しておけば問題は解決するし、周りも感謝するけど、本人は我慢するしか選択肢を知らなくて我慢してるだけで、ある程度付き合いが長くなってくるとそういうのは周りにばれるし、それを見て取った不倫おっさんやたちの悪いヒモみたいに搾取してくるやつもいる。

 

まともな人は、そういう"搾取"を見てあの子いい子なのにって思うけど、実のところ、(本人のせいじゃないけど)本人は自己主張したり嫌なことをいやって言うよりも搾取されるほうが楽でそういう結果になっていることが多い。楽と言っても本人は苦しんでいて、なぜ苦しんでいるかと言うと他人と比較して自己主張するハードルが異常に高いので、SOSが出せず不幸から逃げ出すのがへたくそだからだ。NOをいうより、嫌なことをされるほうがましというどエムもびっくりなメンタリティ。美人だと人をひきつける分、 NOがいえないと大変って昔書きましたが、それににてる。

stylo.hatenablog.com

 

大人になると、NOやSOSがだせず周りもわざわざ助けてくれないので、そういういい子が不幸になっていくのはある種当然のようなところがある。いい子だから精神年齢高いってわけではない。他人のことを搾取しても平気な人たちはたくさんいて、そういう人に引っかかってメンタルつぶれた旧友(女性)は結構いた。

 

そんなわけで、私の知っている"いい子"はだれかの都合のいい子(あるいはサンドバック)となってつぶれていった。ただ、中にはカウンセリングにかかったり人生再出発して帰ってきたりする人もいる。そういう人たちは人格できた人になるようだ。

*1:ちょっと酒癖が悪い、時間にルーズetc