結婚や出産の話は地雷

結婚や出産の話は、昔と違って嫌な気持ちになる人が増えつつある話題だ。未婚率や離婚率は上がっているし、昔と違って婚活をしたり、不妊治療をする人も少なくない。金銭的理由などでそれをあきらめている人もいるし、そもそもほしくない人もいる。

 

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私はほっといてほしいタイプの人だ。

 

そもそもそんなことを思ったきっかけは小学生のころのことが原因だ。

年に一度家族で田舎に行っていて、そこには親戚の3人姉妹の家族がいた。その家の母親は毎回「男の子を産まないのか云々」といわれていた。別に責めているわけでも意地悪なわけでもなく、それが当たり前であるかのように人々はそういった。その母親はいつもあいまいな笑顔を返していた。あの笑顔の裏で何思っていたかはわからない。

「もっと産まないのか」と言われているのを聞いてとてもびっくりしたのを覚えている。住んでいた地方都市では周りは兄弟姉妹が1人いるかどうかだったので、3人兄弟の友達をいつもすごいと思っていた。
 
それと同時に、どうして女の子では駄目なんだろうか、と考えていた。彼らは男の子がいないといけないと思っている、それはなぜなのか。当時は良くわからなかったけど、わからなくて良かったと思う。そんなことがわからない環境でいられたことはとても幸せなことだと強く思う。
 
話がそれたので、最近に戻す。
結婚でも出産でもキャリアでも何でも、年上の人からいろいろと言われることは本当に多い。
私のスタンスとしては、子供はかわいいと思う。でも自分の子供に関してはどちらでもいい。いたらいたで子育ては大変だけどそれなりに楽しいだろうし、いなかったら別のことで楽しくすごせる。結婚したくないと思っているわけでも産みたくないと思っているわけでもない
だから、聞かれると「そのつもりはありますよ。子供がいたら楽しいでしょうね」という返事をしていた。すると、具体的に未来を思い描き「30まであと何年でしょ、そしたらー」、ヒートアップする人もいれば、「今彼氏いないんでしょ、どうすんの?」と詰めてくる人もいた。そのたびに、適当にかわして別の話題に移った。
 
これがお金の話だったらみんなこんなことをいわないと思う。なぜか、人の家族計画の話になると話して当然という態度でいろいろといわれてしまう。親しくもない人間に、自分の内情やら内心やらを吐露する気にはまったくなれないので、ただただ居心地が悪く苦痛な時間でしかない。
 
これが女性の友人になると、どうしてだか意見の押し付けにはならず、ただただ「こうしたい」「ああしたい」「ああいうのがある」といった話になる。おかげでGoogleが女性社員の卵子凍結に補助金云々ということまで知ってしまった。友達みんないい人だなと思う。
あるいは、同じようにいやな目にあったから選択肢の話に注意が行き、こうすべきああすべきという話にはらないのかもしれない。