お金の話をすることは、汚くない

お金は大事なものだけど、ちゃんとお金の話をできる人は少ない。お金の話をすることで、おかしな人だと思われるのが怖いからだ。

でも、冷静にお金の話をするのであれば、決して恐ろしいことでも避けるべきことでもない。むしろしたほうがいい。

 

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私もお金の話(賃上げ交渉とか)をするときは、どきどきした。

要求することそのものが、金に汚い人間だと思われないか、とかいろいろと考えたものだ。

特に、若いころは、身の回りでお金のことを言う人のほとんどがあまりろくな人ではなかったこともあり、冷静に話すのが難しい問題だった。

 

あるとき、給料の事で話をしなければならないことがあった。同じ職場に入ってきた人と私の給与があまりにひらいており、話し合う必要があると思ったからだ。

その人はそれなりの経験と成果がある人で、ある程度の差があるのは致し方ないと思えた。しかし、私は働き始めてから一度も昇給していなかったことが気になっていたこともあり、少し話してみるいい機会だと感じた。

私は担当者と話しをした。何年ここで働いて、何ができるのか、何をしたのか、これまで一度も昇給していないことなど、事実だけを述べ、「検討してほしい」、といった。

翌月、私の給料は上がっていた。担当者があとで「わるいことした」といっていたそうだ。良くも悪くもゆるいところだったので、気がついていなかったのだそうだ。

思ったよりもあがっていたので、少し驚いた。それと同時に、もっとがんばろう、とも思った。

 

そのときに思ったことは、まず、相手がまともな人だったら、こちらが冷静に根拠を述べつつ話をすれば、「金に汚い」なんてマイナスイメージは抱かない、ということだ。

もし自分が賃上げを相談されたと想像してほしい。無茶な要求でなければ一回ぐらい賃上げ交渉されても、相手のことをおかしいとは思わないだろう。

 

次に、お金は、私のスキルや成果に対して支払われるものだから、必要があれば声を上げることも必要だということだ。みんな人の給与なんてそんなに気にしていないのだから、自分から言わないとどうしようもない。

それで不利益をこうむるような場所だったら、相手がおかしいのだ。