個別指導塾でアルバイトして思ったこと(親御さん向け)
某大手個別指導塾でアルバイトしていた人が名指しで暴露している記事を見て思ったことをつらつらと書く。
ただ今回の記事は、塾はひどい、という記事というより、子供を個別塾に入れたい人は、こういうことを頭においといたほうがいいよ、という記事。
私がアルバイトしたことがある塾は2箇所で、どちらも1対1か1対2。
1つめ(以降A塾)は、某大手個別指導塾(上記の記事とは別のところ)で、1年半ぐらい。ほかの教室では集団もあり。
2つめ(以降B塾)は、集団メイン、希望者のみ個別の塾。3年ぐらい。
個別塾で働いている人は?
学生アルバイトか、学生ではないアルバイトか、正社員。
A塾では、人手が足りなかったときに正社員の集団授業を受け持っていた人が来ていたが、めったにないケース。
B塾では、正社員とアルバイトが選べるが、価格も異なる。
正社員の授業は質が高いが、時間当たり価格も高い。
アルバイトは、総じて安いが、当たりはずれがある。問題はアルバイトの当たり外れのほうで、ひどいのにあたると、できない生徒に対して「こんな問題もわかんないの?」「ほんとうに馬鹿だね」などなど言ってしまう。なお、こういう人はごろごろいた。
休み時間などにこういう会話をよく耳にした。罵倒しているのではなくて、生徒の学力が本当にひどくて友達感覚で言っているんだけど、意外と生徒は傷ついているケースが多い(放置すると、生徒が余計に自分ができないと思って駄目になるパターン))
個別塾にいる生徒は?
普通は集団指導の塾のほうが安いので、集団塾に行く。個別指導塾を選ぶ人は大体3タイプ。
- 部活など事情があって集団塾にいかない/いけない
- 学力が高く、集団塾より自由度の高い個別塾を選んだ
- 学力が低すぎて、集団塾にいけない/ついていけない
1と2はもともと学力が高いのと、宿題などちゃんとやるので、先生がまともなら成績は伸びる。
最も成績が上がりにくく割合が高いのが、タイプ3だ。そもそも集団塾についていけない人たちは、どこか致命的なところで躓いている。
たとえば、中学生になって通分ができないとか、九九ができないとか、不規則動詞の過去形を覚えてないとか・・・
頭が悪いわけではないんだけど、躓いたところをやり直そうとしないので、どんどん回りに遅れていく。
塾に入れば、成績が伸びるか?
講師がまともなら、上のタイプ1と2は伸びる。
問題はタイプ3で、この手のタイプは躓いたところをやり直させて理解させてからでないと、本当の意味で学力はつかない。
ところが、親は塾に入れたら成績が上がると思っているので、すぐにある程度成績が伸びないとやめてしまいかねない。そのため、塾講師は現在習っている単元をやりつつ、苦手なところをどうにかしてあげないといけない。
ところが、宿題の習慣がない生徒も多く、そもそも生徒にやる気がないので、今の単元すらすすまない。そんなわけで、タイプ3は、めったに成績は伸びない
こういうタイプは、正社員の講師に頼んだほうがいい。高くても、ちゃんとした講師のほうがこういう生徒に対するノウハウを持っていて、どうにかしてくれる可能性が高い。
バイト講師が思ったこと
つまり、宿題の習慣がないと、せっかく塾に行っても効果がない。