一日5時間睡眠のキャリア女性たちの謎
時々、女性誌などでバリバリ働く女性の一日特集を目にすることがあるが、どう考えても体を壊すのではないか、と思われるスケジュールがとても多い。
とにかく睡眠時間が短く、一日5時間などはざら。
皆ショートスリーパーなのか非常に不思議に思っていたが、やっと謎が解けた。
―― そういう社会的なイメージってあるんですね。
川崎 すごくありますよ。女性誌では、パーフェクトなママであり、キャリアウーマンであることを求められます。できあがった紙面を見たら、自分が3時間しか寝ずに家事も仕事もがんばっていることになっていたりして(笑)。そういう像を求められているんだなと思いました。
つまり雑誌編集者の印象操作だった。
女社長だったり、大企業の重役だったり、レストランのシェフだったり、登場人物はさまざまだけど、皆、家事や育児も完璧な人間として描かれていることが多い。
仕事で成功している人は、私生活でも立派な人だといわんばかりだ。
でも、この印象操作で誰が得するんだろうか。
あのスケジュールを見てこうなりたいと思う人はどれぐらいいるんだろうか。
なお、一番ひどいと思ったケースはこちら。
この大和証券の話なんて、恐ろしすぎてとてもじゃないけど見ていられない。
妊娠後期にもし何かあって病院に搬送されたりしていたらどうなっていたことか。妊娠中であることを告げないと、胎児に影響がある治療につながっていたかもしれない。
いったいどれだけの女性がこんな働き方ができるんだろうか。ここまでしないといけないってどういうことだ。これは絶対やってはいけない働き方じゃないのか。
働きすぎで過労死する人たちと何が違うの?
過剰に働いている男性を礼賛していたから過労死も量産されたんでしょう。
キャリア女性が数時間しか寝てないという捏造と礼賛は、過労死と同じ構造じゃないの?
ここまで無理をしないといけない社会なんてくそくらえだ。
次は介護しながら働く男性の過酷なスケジュール!!すばらしい!!みたいなのがでてきそう。
ところで、就職活動の際に見た社員の一日のスケジュールでも、平日はほぼ仕事と睡眠しかしていない社員さんがいたが、あれは事実なのか否か。 事実だろうと事実でなかろうと、過労死したくないのでそういうのを見た時点でその企業には応募するのをやめてたんだけど。